サンドボックス(障害を持った子どもたちとのプログラミング教室)
レベルエンターでは、障がいを持つ子供たちとデジタルデバイスやプログラミングで遊ぶ教室を不定期で実施しています。
NPO法人FDAさんとの共同企画で、視覚障害、発達障害、自閉症など軽度から重度まで、様々な特性を持った子たちにiPadやPCを使ってロボットを動かしたり、VRをつくるプログラミングをやっています。
参加資格
年齢、性別、国籍、障害の有無、障害の種類を問いません。どなたでも参加いただけます。
全ての人を受け入れる方針
この教室では機材は常に不足気味で、ある程度の募集人数を設けていますが定員を超えていても応募いただけます。
そのため、教室の中ではもしかしたらすこし順番待ちをしないといけないときがあるかもしれません。
ですが、折り紙や親御さんのスマートフォンでLineスタンプを作るやり方を教えてもらうなど、遊びながら学びながら順番を待てるように工夫をしています
親御さんたちとの対話
このワークショップは親御さんたちも、学びの機会があります。それは親の子離れに関する体験的な学びです。
親が子離れしづらいのも、障がいを持つ子をそだてる家族の課題の一つなので、初対面の他人である我々に子供を預けることに高いハードルがあります。それをあえてやってもらいました。
親御さんが心配そうに「うちの子は視覚ですが、1人で預けても大丈夫なんでしょうか」とおっしゃっていました。FDAの成澤理事長が優しくも断固たる言葉で「子供達の自立を妨げちゃだめですよ」と。
親御さん達は、全員子供たちとは別の部屋に集められて、成澤理事長から「大丈夫」というお話をしてもらったり、それぞれ様々な特性をもつ親同士の情報交換などで、そちらもとても有意義なものだったようです。
親御さんルームでは、子供達の様子を見たくて皆さんそわそわうずうずしていたみたいですが、そこは完全に隔離して90分を過ごしてもらいました。
子供達は、将来親離れをしなくてはならないのです。そういった目的のトレーニングとしても最適な環境だと思います。
企画の苦労
企画段階で、いろんな特性を持つ子供たちを相手にすると聞いて、どうやってプログラミングをやって楽しいと感じてもらうか、うなされるほど頭を悩ませていました。
せっかく来てもらうのに、楽しくない体験にはしたくありません。
例えば、視力のほとんどない子にプログラミングの何が刺さるだろうかと。
視力のほとんどない子たちがロボットを動かすことができた時に見せてくれた「驚きと興奮の表情」は、これからもきっと忘れることはありません。
準備にかかった苦労もすべて報われた気持ちでした。
参加者の皆様への感謝
このワークショップを実施して、本当にいろいろなことを教えられるのは運営側の我々の方です。
「障がいを持つ子供たちに、将来につながる希望を与えられること」や 「障がいを持つ子供を持つ家族を、応援できること」、 「障がいを持つ子供を持つ子供たちが、いっぱい笑顔なこと」 そういった経験が得られる貴重な機会です。 お誘い合わせの上、ご参加ください。
サンドボックス
配布資料
・BLOCK VROCK
・mBot
・視覚障害のお子さん向けコンテンツ
・そのほか